洗濯お役立ちコラム

ブーツに生えたカビの取り方!定期的な手入れでカビの再発防止に努めよう!

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「寒くなる季節に合わせて下駄箱からブーツを取り出したら、カビが繁殖していた!」

「お気に入りのブーツをカビでダメにした」

スニーカーやサンダルなどと違い、革やスエードで仕立てられた「ブーツ」は大切に保管しているつもりでも、保管場所がある条件下に満たされるとたちまちカビの温床になるって知っていましたか?

普段は目に見えないだけで、カビはいたる場所に散布しています。

そこで今回は、革やスエードなどの特殊素材で仕立てられた「ブーツ」になぜカビが生えるのか、その原因とカビにとっての好条件を解説すると同時に、ブーツに生えたカビの取り方、取った後のメンテナンス・保存方法についてご紹介します。

【この記事を読んでわかること】

  • カビが生える原因・環境
  • 革製のブーツに生えたカビの取り方
  • スエード・ムートンブーツに生えたカビの取り方
  • 除菌後の干し方
  • カビを生やさないための保存方法
  • 除菌で気を付けるポイント

秋・冬のマストアイテムとなるブーツをカビから守るためにも、この記事を読んで徹底除菌の方法を身につけましょう。

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ブーツにカビが生える原因とは

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まずはブーツに「カビ」が生える原因とその繁殖の条件を解説します。

ブーツ表面に見られる白カビの原因

革やスエード製のブーツ表面に見られる「カビ」の種類は主に「白カビ」「黒カビ」「赤カビ」の3種類に分けられ、その中でもブーツ表面で繁殖しやすいのが「白カビ」です。

「カビ」がブーツに生える原因は、「革」そのものや生地表面に付着したゴミやホコリがカビにとって栄養価の高い餌だからです

また手入れ用で使う保湿クリームも、カビの餌になります。

カビそのものの繁殖を止めるには、外と内の両面をこまめにメンテナンスすることです。

カビが増殖しやすい環境

次にカビが増殖しやすい環境です。

カビが増殖しやすいとされる環境の条件は

  • 温度20℃~30℃
  • 湿度80%以上
  • 掃除が行き届いていない埃っぽいところ

の3つがそろったとき、ブーツ表面にカビが生えてきます。

特に湿気の多い梅雨時や雨に濡れたブーツをそのまま下駄箱に入れた時には、カビにとって繁殖に適した環境です。

ブーツに生えたカビの取り方

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ここからはブーツに生えたカビの取り方を説明していきます。

カビ落としに必要な道具

ブーツ表面に生えたカビを取るときは、ブーツ専用アイテムを用いて取り除いていきます。

【カビ取りに使うアイテム】

  • 革靴用クリーム
  • 革用除菌スプレー(アルコール・エタノール)
  • ブラシ(馬毛・豚毛のいずれか)
  • 防水スプレー
  • きれいな布
  • シューキーパー(型崩れ防止)

上記の7つのアイテムを使用してカビを取り除きます。

カビの取り方(革製品)

ここからは革(レザーや合皮製)のブーツ表面に生えたカビの取り方を説明していきます。

1.ブラッシング

ブーツ表面に付いたカビやゴミ、ホコリを払っていきます

この時、力強くブーツを擦ると生地表面を傷つける恐れがありますので、優しく生地表面を撫でるように払っていきます。

また他の靴に取り除いたカビやゴミ、ホコリが付着しないように外で行いましょう

2.革用除菌スプレーを塗布する

きれいな布に革用除菌スプレーを吹きかけ、ブラッシングしたブーツ表面に塗布します。

ブラッシング同様、生地表面を撫でる感じで行っていきます。

また、ブーツによっては除菌スプレーの成分で「変色」や「色あせ」を起こすものがあります

そのような事態にならないか、ブーツの目立たない箇所で一度パッチテストを行いましょう。

「変色」や「色あせ」を起こさなければ、ブーツ全体に塗布します。

またカビはブーツの内側でも繁殖するので、外側の塗布を終えたら内側にも行います。

3.陰干し

除菌スプレーによる塗布を終えたら、一度陰干しをします。

この時、ブーツ内側に丸めた新聞紙を入れると中の湿気を取り除いてくれます

また一気に乾かそうとして日向に置くのはNGです。

理由は生地が日光焼けを起こすほか、変色の原因になります。

なので、干すときは必ず「日陰」でじっくり時間をかけて干すようにしましょう。

これでブーツ表面に生えたカビの取り除きは完了です。

カビを取り除いた後の仕上げ

ここからはブーツ表面に生えたカビを取り除いた後の仕上げです。

1.ブラッシング

干している間にホコリやゴミが付着している可能性があるので、1度ブラッシングします。

2.革用クリームを塗布する

ブラッシングを終えたら、ブーツ表面に革用クリームを塗布して、生地そのものを保湿します

塗布した後は今一度乾燥させます。

塗布する「革用クリーム」は、ブーツと同系色のものを使用しましょう。

3.防水スプレーを吹きかける

乾燥後は、汚れやゴミ、ホコリの付着を防ぐために防水スプレーを吹きかけます。

スプレーの吹きかけは2度に分けて行うと、防水効果が高まります。

これに、カビを取り除いた後の仕上げは完了です。

カビの取り方(スエードやムートン素材)

ブーツの中でも「スエード」や「ムートン」などデリケートな素材で仕立てられたブーツに生えたカビの取り除き方は同じ手順で取り除けます。

【スエードやムートン素材ブーツのカビの取り方】

  1. ブラッシング
  2. 革用除菌スプレーを布に吹きかけて塗布していく
  3. 1度乾燥させる

ここまでは同じ手順で、カビを落とすことができます。

取り除いた後の「仕上げの工程」では、「スエードやムートン素材」に適した専用アイテムを使用します。

以下は「スエードやムートン素材ブーツ」の仕上げ手順です。

1.ブラッシング

干している間に付着したゴミやホコリを落とします。

2.スエード用栄養スプレーを吹きかける

ブラッシングした後は、「スエード用栄養スプレー」をまんべんなく全体に吹きかけていきます

「スエード用」と明記されていますが、「ムートン素材のブーツ」も同じものを使用できます。

スプレーを吹きかけたら、一度陰干しをします。

3.ブラッシングをして防水スプレーを吹きかける

ブーツが乾いたら、いま一度ブラッシングをして「防水スプレー」を吹きかけていきます。

革性のブーツ同様、こちらも2度に分けて防水スプレーをかけると効果が高まります。

これにて「スエードやムートン素材ブーツ」のカビの取り除きが完了です。

ブーツにカビを生やさないための方法

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ここからは、ブーツにカビを繁殖させないための保存方法と定期的なメンテナンスの方法です。

下駄箱の換気

夏場など汗を大量にかく時期には、保温性が優れたブーツを下駄箱に保存される方が多いでしょう。

下駄箱や玄関は、押し入れや物置同様、湿気を溜め込みやすく、カビにとって好都合な環境です

そのため定期的なメンテナンスをしていても、ブーツをカビから守れているとは言い難いです。

なので、天気のいい日には、適度に下駄箱を開けて、中の空気を入れ替えましょう。

この時玄関や扇風機を用いて風の流れを作ってあげると、効率よく換気が行われます。

下駄箱にすのこを敷く

湿気が溜まりやすい下駄箱にすのこを敷いてあげると、通気性が高まります

すのこを敷かなかった場合、ブーツに限らず靴の底面は必ず下駄箱のどこかに接地しているため、通気性そのものが悪く、湿気が残りやすいです。

しかし、すのこを敷いてあげることで接地面積が減って、効率よく下駄箱の換気を行えます。

履いた後は陰干し

その日に履いたブーツの内側は、汗が染み込んでいる状態です。

このまま干さず、下駄箱にしまった場合、その汗を餌としてカビが繁殖する可能性があります。

なので、ブーツを履いたら、1~2日間は陰干しをしてブーツを乾燥させましょう

この時、ブーツ内側に丸めた新聞紙、またはシューキーパーを入れると、除湿効果が高まります。

汚れは早めに落としておく

ブーツを一日履いていると、空気中を漂っていたホコリや汚れが付着しています。

それを餌としてカビが生えることがありますので、履き終えたら、軽くブラッシングをして汚れを落とします

目に見えないだけであって、ブーツ表面にはベットリとゴミやホコリが付着しています。

汚れは軽いうちから取り除いておくと、カビの繁殖を抑えられるだけでなく、ブーツそのものを長く愛用できます。

定期的なメンテナンス

最後にブーツのメンテナンス方法です。

使用するアイテムは以下のものです。

【メンテナンスで使用するアイテム】

  • 革用クリーナー
  • 革用クリーム
  • ブラシ
  • 防水スプレー
  • きれいな布
  • シューポリッシュ

上記6つを使用していきます。

また、革専用のクリーナーとクリームは、メンテナンスをするブーツと同系色のものを使用しましょう。

以下は、メンテナンスの手順です。

  1. ブラッシング
  2. 革用クリーナーを塗布して、全体的に馴染ませていく
  3. 塗布したら一度乾燥させる
  4. 乾燥したらブラッシングをして、革用クリームを塗布する
  5. クリームを全体的に馴染ませたら、今一度乾かします
  6. クリームが乾燥したら、シューポリッシュを塗布してブーツに光沢を与えます
  7. 光沢が出たら防水スプレーを吹きかけて今一度乾燥させます
  8. 乾燥したら、シューキーパーを入れて下駄箱に保管します

以上が定期メンテナンスの方法です。

ブーツのカビ落としで気を付けるポイント

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最後にブーツのカビ落としで気を付けるポイントをいくつかご紹介します。

水洗いはNG!

カビを取り除く時、水気を切った雑巾や流水ですすぐなどの洗濯方法は、「ブーツ」のカビ取りで行ってはいけません

カビにとって「水気」もまた繁殖の一因です。

気持ち悪いと思いますが、再発防止に努めたいならば、ここは堪えましょう。

カビキラー使えない!

浴室で繁殖しているカビ除菌に使用される「カビキラー」などの「塩素系漂白剤」をブーツに生えたカビに使用するのもNGです。

強い漂白効果を持っている「塩素系漂白剤」を使用した場合、ブーツの色を落とす可能性があるほか、干したとき、日光に含まれる紫外線と反応して「変色」する可能性があるからです。

またムラなく塗布できても、生地表面が傷ついており、そこを温床としてカビが繁殖します。

革用除菌スプレーがないときは「アルコール×重曹」

ブーツに生えたカビを落とす時は、「革用除菌スプレー」を使用するのが効果的です。

しかし、そんなの自宅にないよという方もいるでしょう。

そのような方は「アルコール×重曹」を使用して除菌しましょう

やり方は、以下のようになります。

  1. ブラッシング
  2. 重曹を付けた布で優しく表面を擦っていく
  3. 全体的に擦り終えたら、除菌スプレーを吹きかける
  4. 1~3日間陰干しして乾燥させる
  5. 乾燥後、ブラッシングをして革用クリーナーを塗布する
  6. 塗布し終えたら、革用クリームを塗布して全体的に保湿します。
  7. クリームが乾いたら防水スプレーを吹きかけて終了

以上が「アルコール×重曹」を使用した除菌方法です。

「アルコールスプレー」を使用すると、「変色する」革製ブーツもあるので、使用前には一度「パッチテスト」を行うこと。

「スエード」や「ムートン」ノブーツに「重曹」は使用できませんので、手入れをする際はアルコールスプレーのみを使用しましょう。

カビの繁殖が深刻な時は専門店にお願い

ブーツに生えるカビは「白カビ」だけではありません。

汗や脂質を餌として「黒カビ」や「赤カビ」もブーツを温床として生えます

この2種類が生えた時、「除菌する」のは非常に難しいです。

表面上は「除菌」できたとしても、「カビの根」が残っている以上、カビは何度でも繁殖します。

除菌がどうにもならないときは「捨てる」を選びますが、まだその選択をするには早いです。

頑固な「黒カビ除菌」は、専門の業者に依頼するのがベストです。

愛着ある一足をカビのせいで手放すのは非常にもったいないです。

カビの度合いによって除菌料金は大きく変動しますが、「手放さずに済む」と考えれば安い出費です。

まとめ~定期的なメンテナンスでブーツを守ろう~

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以上がブーツにカビが生える原因とその生えたカビの取り方・メンテナンスのやり方のご紹介でした。

今回の内容をまとめると以下の通りになります。

  • カビが生える原因は「湿度・温度・栄養」の3条件がそろったとき
  • カビにとってブーツの革生地は、栄養価が高い餌
  • ブーツに生えたカビはブラッシングで落とすこと
  • 革用クリーナーでカビを落とすのはNG!
  • カビを落としたら、クリームで保湿して防水スプレーを吹きかける
  • 下駄箱や玄関は湿気が溜まりやすいため、定期的な換気が必要
  • ブーツを履いたその日は1~3日間は乾燥させる
  • ブーツで「水洗い」はNG!
  • カビキラーなど「塩素系漂白剤」は「変色」「色落ち」を起こす原因になる
  • 革用除菌スプレーがない場合は、「アルコール×重曹」で除菌可能

ブーツを保管するとき、多くの方が下駄箱に保存をしますが、そこは湿気が溜まりやすくカビたちとって繁殖がしやすい環境です。

大切な一足をずっと履いていたいならば、下駄箱を定期的に換気して湿気を取り除くと同時に、ブーツ表面を保湿してあげましょう。

定期的にブーツをメンテナンスするだけで、空気中に漂うカビから大切なブーツを守れます。

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